ものは、少数の封建君主・貴族・僧侶達に代った多数[#「多数」に傍点]の市民であったが、併しそれにも増して多数の[#「それにも増して多数の」に傍点]無産者が、依然としてそして又愈々、被支配者の深い層を形成しなければならなかった。之が今日の科学の所謂ブルジョア的階級性に他ならない。――階級的社会支配が存在する限り、科学は支配者の占有物に止まる(少くとも夫が対立科学[#「対立科学」に傍点]―― Oppositionswissenschaft でない限りは)。即ちその限り科学は大衆化されず大衆性を有つことが出来ない。
だが科学の大衆化・大衆性と云ったが、之は必ずしも科学の通俗化[#「通俗化」に傍点]のことでもなければ、まして又卑俗化[#「卑俗化」に傍点]のことでもない。元来通俗(popular)ということは、支配階級自身を標準として計った社会全般(people)の平均値のことであって、従ってブルジョア社会に於て通俗と呼ばれるものは、実はブルジョアジー自身の通俗性を物語るものに他ならぬ。処がこの支配者層は今も見たように、決して社会大衆[#「大衆」に傍点]ではなかった。――又卑俗ということが、こ
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