Pルトの場合を逆に行くものだろう。だが、この肝心な「歴史的世界」が自然界や其の他の世界とは何等の連関[#「連関」に傍点]に(「構造連関」に!)這入っていない。自然界が持っている宇宙的時間、そこに因果の必然的な連鎖が脈打つと考えられる自然の時間は、この歴史的世界の「構造連関」のどこに影を潜めて了ったのだろうか。自然の方は解釈されただけでは不充分であるのに、人間社会の歴史だけが、なぜ単に解釈されただけで、事が済むのだろうか。自然と歴史的社会とをこのように全く秩序界[#「秩序界」に傍点]の異った地上と天国とのように分離することは、現代のこのブルジョア社会に対する認識という点から見て、並々ならぬ意味のあることだ。
併し、「科学方法論」が示す右のようなチグハグは、案外卑近な所にそのメカニズムを持っているとも考えることが出来る。というのは、「科学方法論」の習慣は、いつも自然[#「自然」に傍点]科学を歴史[#「歴史」に傍点]科学に対立させることにあったのである。つまり実は、自然[#「自然」に傍点]と歴史[#「歴史」に傍点]とが対立させられるのである。処がこの対立が元来チグハグなのである。一体ここで
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