オて、その対象を異質的で不連続なものとして発見する。ということは、この対象が個体として個性を持っているということだ。ここでは普遍的法則の反覆は許されない。歴史に於ては旧いもののただの反覆はない。歴史上の事件は、他の事件と一続きに等質である故を以て認識目的に適うのではなくて、他の事件とは異った特異性を持てばこそ、認識目的に適したものとして選択[#「選択」に傍点]される。で、文化科学は個性記述的[#「個性記述的」に傍点]な科学である、ということになる*。
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* この点は全くヴィンデルバントに由来する(W. Windelband, 〔Pra:ludien〕 の内を見よ)。
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自然科学の対象は、普遍的だということに於てしかその価値を持たない。処が文化的な価値[#「文化的な価値」に傍点](文化価値)は却って人間的で個性的な形態によってしか表現され得ない。そこでこの文化価値を標準として、著しく価値ある又は著しく反価値的な個性をもったものを選ぶのが、文化科学の方法だ、と云っていい。文化科学の方法は、価値への関係づけ[#「価値への関
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