ニいうことは、ベーコンでは実は、特に人間の認識に於ける理性[#「理性」に傍点]の役割を尊重することを意味している。之は近世初期のイギリス・ブルジョアジーの、スコラ哲学的科学意識に対立する実証的な自然科学的精神を、物語っていたのである*。
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* ベーコンのこの有名な分類は、それが近世自然科学の意識的高揚に相応していたればこそ、十八世紀から十九世紀に至るまで、殆んどそのまま保存された。フランスのアンシクロペディスト達も亦之を、その『百科辞典』(1751)そのものの基本として採用した。ディドロは云っている、「吾々は、云わばまだ学芸というものの存しなかった時代に、学芸の広範な百科辞典のプランを描いた大法官ベーコンに、主として負う処がなくてはならぬ。」――アランベールはこの分類に手を加え、例えばベーコンが無視した数学の位置などを明らかにして、之を保存する役割を引きうけた。
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社会科学[#「社会科学」に傍点]乃至歴史科学[#「歴史科学」に傍点]の意識の高揚と共に持ち出されたものは、サン・シモン乃至オーギュスト・コントの科学分類で
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