D化とは階級化である。
 そこで人々は民衆[#「民衆」に傍点]の概念を思い起こす必要がある、民衆こそ大衆に最も近い概念である。民衆は然るに、常に被支配者[#「被支配者」に傍点]を意味する政治的[#「政治的」に傍点]概念であるだろう、支配は政治の根本性格である。それは単に法制的にではなくして又物質的に、政治支配を受けるものの集団を、被支配階級を、云い表わす言葉ではないか。そこで大衆は又、この被支配階級[#「被支配階級」に傍点]の名である(大衆に対立するかの非大衆が何であるかは、おのずから明らかであるだろう)。――だがこう云ってもまだ之は大衆の一応の[#「一応の」に傍点]概念にしか過ぎない。大衆の性格は、かの圧倒性[#「圧倒性」に傍点]と高度の水準[#「高度の水準」に傍点]は、何処へ行ったか。
 茲まで来てもまだ吾々は、大衆概念をただ一般的に[#「一般的に」に傍点]語って来たに過ぎない。というのは、大衆の概念は、歴史の任意の・あらゆる・段階に、通時間的に通じるような、そういう一般的条件の下にのみ、取り扱われて来た。今や、歴史の夫々の現段階――歴史に固有なこの原理――という特殊な条件の下で、
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