|栄《ばえ》だとほめてくれられ、公使館の人が検分に来た時は大変な気に入りで、よろこんで持って帰りました。これは本国へ送り、さらに大作を注文するということではあったが、いかなる都合であったか、大きい方はそのままになってしまいました。とにかく、こういう風な西洋人の仕事が段々と殖《ふ》えて来まして、その都度《つど》私が関係したのであった。
師匠はまず大体において、私の仕事を監督しておられたので、実際には手は下すことはなかったのでした。
底本:「幕末維新懐古談」岩波文庫、岩波書店
1995(平成7)年1月17日第1刷発行
底本の親本:「光雲懐古談」万里閣書房
1929(昭和4)年1月刊
入力:網迫、土屋隆
校正:noriko saito
2006年9月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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