城とともに、今に民衆の心と没交渉になるかも知れない。

  *

 名古屋でスケツチすべきところは、まだほかに沢山ある。熱田は今は名古屋市内となつたが、そこには尊き熱田神宮がある。なほ又名古屋市民に近頃追々喜ばれ出した鶴舞公園はスケツチの種にならぬことはないけれど、公園などのスケツチに出かけては、近頃流行の感冒にでも襲はれると悪いから、今日はこの辺で筆をとゞめて置く。



底本:「心にふるさとがある18 わが町わが村(西日本)」作品社
   1998(平成10)年4月25日第1刷発行
入力:浦山敦子
校正:noriko saito
2006年11月14日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全4ページ中4ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
小酒井 不木 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング