だがしかし、それらの帰り途のある街角へくると、院主様の車はいつもきまった横町へ隠れてしまう。その隠れぎわに院主は、私に明朝までB家で待っておれと伝える。院主だっていいソーセージを作っているのだからと思うと、私の心配も少々明るさを増すのであった。

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 ある日院主様はB家を訪れて、折角私があれだけ信用してかわいがってやっているのに、こうこうの所業です。これでは困るから当分引き取らせてほしいということだ。まず放逐だけは許された私は、学校生活も院代の役目も抹殺されて、内勤専門の御座敷へまわされた。「ようこその御参詣で、今日はあつらえ向きの松茸日和で結構でんな。とうちゃんもぼんぼんも成人しやはりまして、ほんまにうっかりするとお見それいたします。当山もおいおいとはつこうなりまして何よりで、もうこれでケーブルがかかりますと申し分御座りまへん。へえ御酒はめし上がりますか」といったことを幾回も一日に繰り返して、精進料理を信者の前へ運び廊下をどたばた走らなければならないのだった。
 そのうち子供と思っていた者達が院代となり、力ある弟子が新法主となるに及んでも、私は廊下を走って
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