、お雑煮を喰ってしもうた処位かと思う。うまい事をしやがるな、一ぱい喰いたいなアと思う。今おなかも少しへっているのだ。今俺は、ストーブへまきをたいて、田舎の電気は暗いのでマメランプをともして、この手紙をかいているんだ。
お正月が来ても、いなかはシンカンとしたもんだ。何んのかわりも無いので、気ぬけみたいなもんだ。
三十一日と云えばずい分日本では忙がしい日だが、一向忙がしそうにしている奴も無い、常と同じだ。
もう大分ねむたくなって来た、もうねる。あすは元旦やが、マー近くのニースの町へでも出て、写真なと写してくる。そして何か見物でもしてくる。
此の間から写した写真の中で自分の肖像だけ送る。一枚は室内で帽子を被っている処だ。
どうせ二月の船で帰るのだから、あとの写真は送らずに僕がもって帰る。もうねむとなったからコレでやめる。泰弘はどうしているか。
一九二二年一月二日
今日は、お正月の二日だ。うちでは皆どないしているやろうと考えている。
西洋の田舎も、のどかでよろしい。きのうから、八号と十号とをかき出した。
日本へ帰ったら、このホテルの部屋位のアトリエーがほしいと思う。そして
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