れた葉之助は、さてそれからどうなったろう?
奇々怪々たる出来事が引き続き起こったのであった。
ちょっと待てと云って立ち去ったまま、一学は帰って来なかった。で葉之助は待っていた。待っているのはよいとしても、呼吸《いき》の苦しいのは閉口であった。名に負う地下にいるのであった。気味の悪さは形容も出来ない。湿気は体を融かそうとした。身内を蛆虫《うじむし》が這うようであった。一寸も動くことが出来なかった。もし体を動かしたら、竹筒の位置が狂うだろう。そうしたら呼吸が出来なくなろう。そうなったらお陀仏であった。死んでしまわなければならなかった。
「死ぬかも知れない! 死ぬかも知れない! だがいったいそれにしても、一学氏はどうしたのだろう? どうして助けに来ないのだろう? 逃げてしまったのではあるまいか? いやいやそんな人物ではない。では何か危険なことでも、あの人の身の上に起こったのであろうか? ……とにかくこうしてはおられない。生きている人間が生きながら、地下に埋められているなんて、どう考えたって恐ろしいことだ! 出なければならない! 出なければならない! おお俺の体の上には、土がいっぱい[#「
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