の顔には、初秋の明るい陽の光が、障子越しにほのかに射していて、穏やかな陰影をつけていた。
 間もなく正成は陣[#「陣」に傍点]へ帰った。
 正成の予想に狂いがなく、その後宇都宮公綱は、宮方に帰順して忠節を励んだ。



底本:「時代小説を読む 城之巻」大陸書房
   1991(平成3)年1月10日初版
底本の親本:「天保綺談」桜木書房
   1945(昭和20)年
初出:「日の出」
   1935(昭和10)年6月
入力:阿和泉拓
校正:noriko saito
2008年5月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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