頼みますよ……」
「いいとも! お光のことは心配しねえでも、俺が引き受けてやるから安心しな」
「お光……」
「はい……」
「お前も阿父さんを便りにして……阿父さん、お光はまだ若いから、あなたが世話してやって……」
「よし! それも承知してる、心配しねえでもいい」
「お光……」
「はい……」
「このあいだから阿父さんにも頼んどいたが、お前はまだ若いから……若い今のうちに片づくがいいよ……」
「新さん!」とお光は身を顫《ふる》わして涙の中から叫んだ、「私ゃ、私ゃ、いつまでも新さんの女房でいますよ!」
 乾ききった新造の目には涙が見えた。舅《しゅうと》の新五郎も泣けば義理ある弟夫婦も泣き、一座は雇い婆に至るまで皆泣いたのである。それから間もなく、新造は息を引き取ったのであった。

     *    *    *

 越えて二日目、葬式は盛んに営まれて、喪主に立った若後家のお光の姿はいかに人々の哀れを引いたろう。会葬者の中には無論金之助もいたし、お仙親子も手伝いに来ていたのである。
 で、葬式の済むまでは、ただワイワイと傍《はた》のやかましいのに、お光は悲しさも心細さも半ば紛《まぎ》らされて
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