れど、もし時節柄、納涼を思はば、瀧の條に注意すべし。遠足と自然美とに趣味を有する者は、請ふ、參謀本部刊行の二十萬分一の地圖と二萬分一の地圖を求めて、對照せよ。
 余は常に地圖をひろげて、視て樂しむ。臥遊とは、これにや。一窓の風雨、曾遊の跡をたどりて、記して同好の士に示すもの也。[#地から1字上げ](明治四十年)



底本:「桂月全集 第二卷 紀行一」興文社内桂月全集刊行會
   1922(大正11)年7月9日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:H.YAM
校正:門田裕志、小林繁雄
2008年11月28日作成
青空文庫作成ファイル:
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