の理解するあらゆるものは、疑いもなく私はこれを正しく理解し、そしてこれにおいて私が過つということはあり得ないから。しからばどこから私の誤謬は生じるのであろうか。言うまでもなくただこの一つのことから、すなわち、意志は悟性よりもいっそう広い範囲に及ぶゆえに、私が意志を悟性と同じ範囲の内に限らないで、私の理解しないものにまでも広げるということからである。かかるものに対して意志は不決定であるゆえに、容易に意志は真と善とから逸脱し、かようにして私は過つと共にまた罪を犯すのである。
例えば、私がこの数日、何らかのものが世界のうちに存在するかどうかを考査し、そして私がこのことを考査するということそのことから私は存在するということが明証的に帰結するのを認めたとき、実に私は私のかくも明晰に理解することは真であると判断せざるを得なかったのである。これは、或る外的な力によってそうするように強要せられたというのではなく、かえって悟性のうちにおける大きな光から意志のうちにおける大きな傾向性が従ってきたゆえであって、かようにして私がそのことに対して不決定であることが少なければ少ないだけ、ますます多く私は自発的に
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