なら、かようにして読者は容易に後述の諸公理を真で疑われないものとして認めるであろうから。もっともたしかに、そのうちの多くは、いっそうよく説明せられることができたであろうし、またもし私がいっそう厳密であることを欲したならば、公理としてよりむしろ定理として提示せられねばならなかったであろう。


       公理
        あるいは
         共通概念

 一 何故に存在するかの原因を尋ねられ得ないような何物も存在しない。なぜなら、これは神そのものについて尋ねられ得るから、神は存在するために何らかの原因を必要とするというのではなく、かえって神の本性の無辺性そのものが存在するために何らの原因をも必要としない原因あるいは根拠であるゆえにである。
 二 現在の時は最近接的に先行する時に依存しない、従ってものを維持するためには、それを初めて作り出すためによりもいっそう小さい原因が要求せられるのではない。
 三 いかなるものも、またもののいかなる現実的に存在する完全性も、無(nihil)すなわち存在しないものを、自己の存在の原因として有することができぬ。
 四 或るもののうちに有する
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