Bだ一味の蜜を探らんが如くなるべし。こは老侯の喜び給ふところにあらざりしなり。家の常の賓客《まらうど》、その他われを愛すといふ人々には、おの/\その理想ありて、われを測るにその合理想《がふりさう》の尺度をもてす。人々いかでかわが成績に甘んずることを得ん。數學者はアントニオ[#「アントニオ」に傍線]あまりに空想に富みて、冷靜の資なしと云ひ、儒者はアントニオ[#「アントニオ」に傍線]の拉甸《ラテン》語に精《くは》しからざることよと云ひ、政治家は稠人《ちうじん》の前にありて、ことさらに我に問ふにわが知らざるところの政治上の事をもてし、われを苦めて自ら得たりとし、遊戲をもて性命とせる貴公子は、また我と馬相を論じて、わが馬を愛することの己れの身を愛するごとくならざるを怪み、貴族にして毒舌ある一婦人の、まことは人に超えたる智あるにあらずして、漫《みだ》りに批評に長ぜりと稱せられたるは、また我詩稿を刪潤《さんじゆん》せんと欲し、我に一枚づゝ寫して呈せんことを求めたり。その外、ハツバス・ダアダア[#「ハツバス・ダアダア」に傍線]の如く、むかし有望の少年たりしわが、今才盡き想涸れたるを歎ずるものあり、舞
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