オき貨物《しろもの》を盛り上げたり。(「コンフエツチイ」の丸は石灰を豌豆《ゑんどう》[#「豌豆」は底本では「※[#「足+宛」、第3水準1−92−36]豆」]の大さに煉りたるなり。白きと赤きと雜《まじ》りたり。中には穀物の粒を石膏泥中に轉《まろが》して作れるあり。謝肉祭の間は人々互に此丸を擲《なげう》ちて戲るゝを習とす。)コルソオ[#「コルソオ」に二重傍線]の街を灑掃《さいさう》する役夫《えきふ》は夙《つと》に業を始めつ。家々の窓よりは彩氈《さいせん》を垂れたり。佛蘭西時刻の三點に我は「カピトリウム」に出でゝ祭の始を待ち居たり。(伊太利時刻は日沒を起點とす。かの「アヱ、マリア」の鐘鳴るは一時なり。これより進みて二十四時を數ふ。毎週一度|日景《ひかげ》を瞻《み》て、※[#「金+表」、44−下段−7]《とけい》を進退すること四分一時。所謂佛蘭西時刻は羅馬の人常の歐羅巴時刻を指してしかいふなり。)出窓《バルコオネ》には貴き外國人《とつくにびと》多く並みゐたり。議官《セナトオレ》は紫衣を纏ひて天鵞絨《びろうど》の椅子に坐せり。法皇の禁軍《このゑ》なる瑞西《スイス》兵整列したる左翼の方には、天鵞絨
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