\はざりしところなり。
[#ここから1字下げ]
ダンテ[#「ダンテ」に傍線]は千二百六十五年フイレンチエ[#「フイレンチエ」に二重傍線]に生れぬ。そのはじめの命名はヅランテ[#「ヅランテ」に傍線]なりき。神曲に見えたるベアトリチエ[#「ベアトリチエ」に傍線]との戀は、夙《はや》く九歳の頃より始りぬ。千二百九十年戀人みまかりぬ。是れダンテ[#「ダンテ」に傍線]が女性の美の極致にして、ダンテ[#「ダンテ」に傍線]はこれに依りて、心を淨め懷《おもひ》を崇《たか》うせしなり。アレツツオ[#「アレツツオ」に二重傍線]とピザ[#「ピザ」に二重傍線]との戰ありしときは、ダンテ[#「ダンテ」に傍線]軍人たりき。後政治家となりて、千三百二十一年ラヱンナ[#「ラヱンナ」に二重傍線]にて歿す。
[#ここで字下げ終わり]
ハツバス・ダアダア[#「ハツバス・ダアダア」に傍線]が講説は、いつも此の如くペトラルカ[#「ペトラルカ」に傍線]を揚げダンテ[#「ダンテ」に傍線]を抑ふるより外あらざりき。この兩詩人をば、匂ふ菫花、燃ゆる薔薇の如く並び立たせてもあるべきものを。ペトラルカ[#「ペトラルカ」に傍線]が小抒情詩を
前へ
次へ
全674ページ中116ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
アンデルセン ハンス・クリスチャン の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング