せいしょ》の一せつをよんでいました。
カイとゲルダとは、おたがいに、目と目を見あわせました。そして、
[#ここから3字下げ]
ばらのはな さきてはちりぬ
おさな子エスやがてあおがん
[#ここで字下げ終わり]
というさんび歌のいみが、にわかにはっきりとわかってきました。
こうしてふたりは、からだこそ大きくなっても、やはりこどもで、心だけはこどものままで、そこにこしをかけていました。
ちょうど夏でした。あたたかい、みめぐみあふれる夏でした。
底本:「新訳アンデルセン童話集 第二巻」同和春秋社
1955(昭和30)年7月15日初版発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
※底本中、*で示された語句の訳註は、当該語句のあるページの下部に挿入されていますが、このファイルでは当該語句のある段落のあとに、5字下げで挿入しました。
※見出しの字下げは底本通りとしました。
入力:大久保ゆう
校正:鈴木厚司
2005年11月22日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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