ア人の連中とも話しあうようになった。みんな少々ずつ英語を話せたのだ。
 そのロシア人等は二十歳前後から二十五、六歳ぐらいまでの青年で、みなハルピンから来たのだった。そしてその年かさのものは、みな兵隊に出て、まずドイツやオーストリアの軍隊と戦い、さらにボルシェヴィキの赤衛軍と戦って、ヨーロッパ・ロシアからシベリアに、シベリアからハルピンに逃げて来て、今はあるいはドイツに、あるいはフランスにそのもとの学業を続けに行くのだった。
 僕はこのロシア人等とすぐに一番いい友達になった。そして僕は、彼等のことをペチカ(ピヨトルをピヨちゃんと言うようなものだ)とか、ミンカ(ミハエル)だとか呼び、彼等もまた僕のことをマサチカ(彼等の間では僕は日本人として正一《まさいち》という変名でいた)と呼んでいた。
 みな元気で快活で、よくしゃべり、よくお茶を飲み、よく歌を歌い、よくふざけ、よく踊り騒いだ。そんなのはこのロシア人の連中だけだったのだ。
 僕も毎日そのお仲間入りをしていたが、しかし僕が一番興味を持ったのは、彼等の中の四、五人、ことにペチカやミンカがよく話しだすロシアの内乱の話だった。そしてまたことに、彼
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