重括弧、1−2−54]トルストイ※[#終わり二重括弧、1−2−55]のようなものなら何の苦もなく読める。来月中にまた何か送ってくれ。先月の末からの差入れのものは大がい不許になった。近日中に送り返す。なお次のものを至急送ってくれ。※[#始め二重括弧、1−2−54]これは、実はいったん不許になったものを、また別な名で差入れる指図をしたものだ※[#終わり二重括弧、1−2−55]
伊文。プロプリエタ(経済学)。フォンジュアリヤ(哲学の基礎)、ロジカ(倫理学)。
英文。ルクリュ著、プリミチフ(原人の話)。ドラマチスト(文学論)。スカンジネビアン(北欧文学)。フレンチ・ノベリスト(仏国文学)。
仏文。ラポポルト著、歴史哲学。ノビコオ著、人種論。
なおほかに英文で、ウォドのピュア・ソシオロジイとサイキカル・ファクタアス、ギディングスのプリンシプル・オブ・ソシオロジイ。
ここまで書いたら、体重をとるので呼び出された。十三貫四百目。去年の末からとるたびに百目二百目ずつ増える。からだの丈夫なのはこれで察してくれ。
*
堀保子宛・明治四十三年六月十六日
不許とあきらめていた四月上旬出の手
前へ
次へ
全118ページ中95ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
大杉 栄 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング