単音のような明快さでつづいてゆく。――久慈だけは、ここは二度目だったが他のものは初めてだったから、最初の間は踊りの単調さに何んの感動もなく見ているばかりだった。すると、二幕三幕と淡淡とした確実さで進んでいくうち、間髪の間違いもない同じ調子の運動の持続に矢代は、
「これは素晴らしいところだ。」
 と先ず歎声を上げた。
「ほんとにこんなレビュー初めて見たわ。」
 真紀子も今までちょうど同じ興奮の伝わっていたことを報らせたい風だった。
 舞台から眼を放さない千鶴子も黙ってそれに頷いた。
 ところがその舞台の単調な体操に似た二十人の踊りが、弁を開いてゆく甘美な花のように次第に複雑な膨らみを示して来るのだった。
 久慈はいまに一同何んともほどこすすべなく陶酔していくだろうと予想していたが、自分ももう興奮を感じ始めた。
「これを見ていると、僕らはやはり東洋人だという気がして来るね。」
 と久慈は矢代に囁いた。
 踊子たちの胴から腰、腰から脚と眺めていても、緊った乳房の高まりは勿論のこと、腹部に這入った一条の横皺まで同一の人間の分散した姿かと思われるほど酷似した肉体だった。それらの筋肉の律動は、また
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