はまつたく言葉には現はせない。
これらの芽は二日三日のうちに忽ち伸び開いて、謂はゞ若葉となる。いやもう既にさうなつてゐる。春、春と思うたのもほんの數日間のことで、昨日今日ではもうそゞろに初夏の感じである。木々の深みに啼いてゐる鶯の聲も漸くこのごろ調つて來たばかりであるに早やもう珍しくなくなつた。(四月六日)
底本:「若山牧水全集第八巻」雄鶏社
1958(昭和33)年9月30日初版1刷
入力:柴武志
校正:小林繁雄
2001年2月8日公開
青空文庫作成ファイル:
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