う蟻が出たか!』
といふあの心持。
私はあれを、骨身の痛むまでに感じながらに一生を送つて行きたいと願つてゐる。それは一面、自然界のもろ/\のあらはれが自分の身を通して現はれて來る意にもならうかと思はるゝ。
底本:「若山牧水全集 第七卷」雄鷄社
1958(昭和33)年11月30日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:柴 武志
校正:林 幸雄
2001年6月20日公開
2005年11月17日修正
青空文庫作成ファイル:
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