がくぜん》として叫んだ。
醒《さ》めたる麗人《れいじん》
電話が切れて、不気味な機関銃の音も聞えなくなった。しかし帆村の耳底には、微《かす》かながらも確かに聞いた機関銃の響きがいつまでもハッキリ残っていた。
機関銃の響きを聞いて、帆村が愕然《がくぜん》とするのも無理ではなかった。
忘れもせぬ十二月二日、鴨下ドクトルの留守邸に、焼ける白骨屍体を発見したあの日、何者かの射つ機関銃のために、彼帆村は肩に貫通銃創《かんつうじゅうそう》をうけたではないか。だから機関銃と聞けば、ために全身の血が俄《にわ》かに逆流するのもことわりだった。
あの機関銃は、一体どっちが撃ったのであろうか。
警官隊であろうはずがない。
すると、機関銃はたしかに蠅男と名乗る電話の人物がぶっ放したものとなる。
機関銃と蠅男!
「うむ、やっぱりそうだったか」
帆村は呻《うな》るように云った。
鴨下ドクトル邸に於て、彼を機関銃で撃ったのは、紛《まぎ》れもなく蠅男だったにちがいない。蠅男はあの日、ドクトル邸の二階に隠れていて、そこへ上ってきた彼を撃ったのにちがいない。
「そうか。――すると蠅男と僕と
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