認めているじゃないか。それで約束の取引は立派に済《す》んでいる。あとの言い分は贅沢《ぜいたく》というもんだ。吾儘者《わがままもの》めが!」
 そういったきり、もはや博士は缶詰のように口をつぐんでしまったことである。



底本:「海野十三全集 第10巻 宇宙戦隊」三一書房
   1991(平成3)年5月31日第1版第1刷発行
初出:「新青年」
   1942(昭和17)年1月
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2009年10月25日作成
青空文庫作成ファイル:
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