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“虫喰い算”大会 第二十六会場
第二十六会場はここであります。
いよいようるさい問題が登場いたします。相当お覚悟あって然るべしであります。
序文に揚げましたる文献に名の出ているアッカーマン氏は、ロンドン大学出の工学士であります。その文献に出ているたくさんの謎々の問題は、イギリスの2LO放送局から放送されたものを集めてあり、虫喰い算と覆面算はたった四題にすぎませんが、他の百ばかりの問題は、数学と科学と工学の各部門に亘り、なかなか面白いものばかりで、氏の解説も頗《すこぶ》る平易です。こういうものが放送される彼の国の放送局と国民を、私は羨《うらや》ましく思います。[#「羨ましく思います。」は底本では「羨まし」]
(1)★
□7
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7□)□775
2□□
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□□5
□□5
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0
(2)★
1 1
4――×□―― = 9
□ 7
(3)
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□□□)□80□□□
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8□□□
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0
(4)★
CWPSQNGM
× MGNQSPWC
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BWBBBBBBC
PBNSBDGQW
SBSCGSCGP
QBBGWMPDS
NCDPMWGBQ
GCGCPGCPN
MCSNDBPQG
CWPSQNGM
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MGDSPDBCDDDGBCSC
“虫喰い算”大会 第二十七会場
虫喰い算の解き方には、いろいろあると、初めに申しておきました。皆さんのような高級選士は、そのあらゆる解き方を探求してごらんになるのが興味深いことでしょう。
これまでにお話して参ったようなシャーロック・ホームズ探偵的な解き方ではなく、その運算書から多元の聯立方程式を得、それからばりばりと解いていく方法もございます。つまり代数的解き方です。
この方が、むしろ正確
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