ますね。
 探偵小説のやうな荒つぽい人殺しの話などを書いてゐる私などには、その合間々々に「書道」を學ぶことは、別天地に遊ぶ鶴の如く心の澄みわたるのを感じます。
 去年あたりから、書道の他流試合を横溝君とやることになり、何度も書を送るのですが、無手勝流といふわけか、一度も横溝君の方から送つて來ないのには困つたものですよ。何れ上京したらトツチメてやりませう。
[#地付き]『別冊宝石』昭和二十三年七月号



底本:「海野十三メモリアル・ブック」海野十三の会
   2000(平成12)年5月17日第1刷発行
初出:「別冊宝石」
   1948(昭和23)年7月5日発行
入力:田中哲郎
校正:土屋隆
2005年5月3日作成
青空文庫作成ファイル:
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