れてたまるものか。誰がおれの職をはぎとったのだ。そうしてまた、なぜおれを、そのようなひどい目にあわせるのか」
「おだまりなさい。国王の命令です」
「そんなはずはない。国王は、おれと相談のうえでなければ、すべての火星兵団員の任命や免職は、できないことになっているのだ。ましてや、このおれを免職するなんて、そんな不都合なことはないぞ」
 丸木は、顔色をかえてどなる。
 すると、司令官アグラスがいった。
「丸木どののいわれる国王は、前の国王のことです。わが火星国には、ここ十五分ほど前に、新しい国王が位につかれたのですぞ」
「なんだ。国王がかわった? そんなことがあるものか。誰が国王になったのか」
「ロロ公爵です。それからルル公爵が、副王となられました。前の国王は、火星兵団を地球へむけて、大負けに負けてしまったその責任をとって、位をしりぞき、ロロ新王に忠誠をちかわれましたぞ。あなたも、忠誠をちかわれたがいい」
 丸木は、すっかりおどろいてしまった。いつの間にか、ロロ公爵が国王になってしまったのだ。彼は、合点がいかぬ様子で、
「そんなことはうそだ。現にロロ公爵は、ここから見えるあのペペ山にこもって
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