、ありますとも。五つの扉をあけないと通れませんが、階段がついていますよ」
「その扉は、どうすればあくのでしたかねえ」
「呪文を唱えればいいのです」
「その呪文は」
「ロラロラロラ、リリリルロ、ロルロルレと言えばいいのです」
「むずかしい呪文ですなあ。ロラロラロラ、リリリルロ、ロルロルレか」
蟻田博士は、口をもぐもぐさせて、この言いにくい呪文をくりかえした。
「そこでロロ公爵、あなたは、火星へ帰られると、すぐ旗あげをせられますか」
「ええ、やりますとも。ルルが、ぜひともやると言って、意気ごんでいるのです」
と、ロロ公爵は言って、側にひかえたルル公爵をふりかえった。
ルル公爵は、いつも、だまっているのが好きであった。この間の病気以来、ルルは、前よりも一そう口かずが少くなった。何かしゃべるのは、いつもロロばかりであった。
火星の王子であるこのロロ・ルルの兄弟は、蟻田博士のため危ういところを救われ、地球の上で大きくなったのであるが、こんどいよいよ火星へ帰ると、すぐさま旗あげをして、もとの王家をさかんにしたい考えだった。
「旗あげをするには、どこを本城とするのですか」
蟻田博士は、しん
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