われて、一行は五名となった。
 はじめは、ちょっと気まずい思いをしたけれど、よく考えてみれば、おたがいに、火星兵団の丸木を敵にまわしている身の上だから、やがて、まもなく仲よしになった。
 ふしぎな光景の晩餐会が、この大空艇でひらかれた。そこは、天文に関係のある写真額が四方の壁にかかっている部屋で、この大空艇の中で、一番ひろい部屋であった。まるいテーブルが、真中にあって、五名は、これをかこんだ。
 博士が正面、その右に先生、左に千二少年。そのお向かいに、ロロとルルの二人の火星人が座をしめた。
 はじめ、テーブルの上には何もなかった。
(これは、どうなるのかなあ。天井から、お料理の皿が、降ってくるのかしら。へんな宴会だ)
 と、千二はふしぎに思って天井を見上げたり、博士の顔を、よこ目でみたり。
 すると、博士が、
「では、これから始めます。今日は、とくべつに、とっておきのいいお料理を出して、ロロ公爵とルル公爵の御健康を祝すことにいたします」
「どうもありがとう」
 ロロ公爵とルル公爵とは、おぼつかない日本語で、あいさつをした。
(へんだなあ。いいお料理というが、なんにも出てこないじゃないか
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