。『この二人の人間は、何かおこっているようだが、どうしたのですか』と、言われるのだ。わしは、『どうぞ、ご心配のないように。この二人は、わしの子供と孫みたいなものですから、べつに、けんかをしているのでも、なんでもないのです』と、言ったのだ」
「なに者ですか。博士が、そんな、ていねいなことばをつかう火星兵は……」
と、先生が言うと、博士は、
「火星兵ではないよ、火星人ではあるけれども……」
「では、なに者……」
「ロロ公爵とルル公爵だ。火星から、地球へ亡命して来ておられる方だ」
「ああ、ロロとルル……」
新田先生は、気がついた。
博士は、ロロ公爵とルル公爵と言ったが、この二人の火星人は、先ごろまで火星をおさめていた女王さまの二人の子供であった。この二人が、博士邸の地下室で、うごめいていたところを、新田先生は、見たことがあった。あのとき、ロロの方は、丈夫であったけれど、ルルの方は、大けがをしていた。博士はルルをなおすために、アルプスまで、くすりになる草をとりにいったことがあった。
「ああ、あのロロさんとルルさんなら、私は、お話をしたことがあります。ああ、そうでしたか」
と、先生は、は
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