ばならないぞ」
先生は、そう言って、いたましい顔をした。
「どうしたのですか。くわしく、話をして下さい」
千二には、わけがわからなかった。とにかく千二は、ふとんを開いて下へおりた。
「いいか、千二君。おどろいてはいけない。この大空艇には、いつの間にか火星兵団のやつが、しのびこんでいたのだ。しかも、二人だ」
「えっ。火星兵団のやつばらが、ここにいるのですか」
「そうだ。しかも、その二人は、博士を両方からかこんでいる。博士は、なれなれしく、二人と話をしている。何を言っているのか、話はあついガラスにへだてられて、わからないがね。とにかく、博士は、火星兵団のやつと、一しょに組んでいるらしい。いや、それにちがいない」
「そうですか。博士は、また、気がかわったのかしら」
「われわれを、控室へひきとらせたのも、われわれが、操縦室にいては、都合がわるいからだ。もう、こうなれば、かくごをきめて、たたかうだけたたかって、たおれるばかりだ」
「そうかなあ。博士は、なぜそんなに、急に気がかわったんだろうなあ」
と、千二は、いつまでも小首をかしげている。
「千二君。君は博士の変心が、信じられないらしいね。
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