ていた。
 ひゅう、ひゅう、ひゅう。
 ぷく、ぷく、ぷく、ぷく。
 火星人のつれが二人いた。
 この二人は、仲間を助けたいと思って、何とかしようと手を出すのであるが、上の火星人があばれるのでどうにもならない。
 その中に、宙づりになっていた火星人の足が、つけ根のところからぽろりと落ちた。
「あっ、足がぬけたぞ」
 陸橋の上の小学生は、一生懸命に力を入れてひっぱっていたので、宙づりの火星人の足がぬけたと同時に、力があまって、どうんと後へ尻餅をついた。しかし、彼らは大事の綱だけは、手からはなさなかった。
 綱は、ぴんとはりきった。
 綱の先のわなは、足のない火星人の胴から上に動いて、首にひっかかった。ところが、あいにく、そこに橋桁があったものだから、火星人の首は、その下にはさまってしまった。小学生たちは、そんなこととは知らないで、とび起きると、力をあわせて、また綱をううんと引いたので、とたんに、火星人の首がぽろりともげ、胴だけが下に落ちてころげはじめた。
 火星人の足がもげ、首がもげ、そうして、もちろん帽子もマントも、どこかへ飛んでしまい、まるでドラム缶のような形をした火星人の胴だけが、こ
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