、いずれも西瓜のように、丸味を持っていた。その西瓜のような頭の下には、ドラム缶のようにふくれた太い胴がついており、首は短くて、あるのかないのか、はっきりわからないくらいだ。
 奇怪なのは、彼らの手足であった。
 腕は、えもん竹のように張った肩の両端から、まるで竹箒をつったように、細いやつがぶらぶらしている。足といえば、これも竹のように細く、曲っており、へんなかっこうで歩いている。全体の色は、すこぶるあざやかなみどり色だった。
 一体、何者?


   29[#「29」は縦中横] ロボット


 峰伝いに遠ざかる怪人の群を、新田先生は岩かげから、ねっしんに見送っていた。
 気がつくと先生は、全身にびっしょり冷たい汗をかいていた。
「な、何者であろうか?」
 どうも、たいへんな怪物に出会ったものである。
 よもや、あれはほんとうの人間ではあるまい。人造人間とかロボットとか言って、人間の形をした機械があるが、そのロボットではないかと思った。
 それにしても、不思議なのは、こんな山の中に、ロボットがぶらぶら歩いていることである。ひょっとすると、軍隊がロボットをこの山の中で試験しているのではない
前へ 次へ
全636ページ中266ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
海野 十三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング