先生の失敗に終る!」
荒鷲の巣へしのびよって、巣の中の卵へ、いよいよ手を、にゅっとのばした猟師のように、新田先生の顔は、一生けんめいな気持で真赤になっていた。
ぼうん、ぼうん、ぼうん……
いよいよ柱時計は九時をうち出した。
すると、新田先生は、急に、梯子から、どかどかと下りた。そうして、時計の下の壁ぎわにぴったりと体をよせ、なおも鳴りひびく怪時計の音に、注意ぶかく聞入った。
ぼうん! ついに時計は、九時をうち終った。
その時、柱時計の下で、壁にぴったりと、からだをよせている新田先生のはげしい興奮の顔!
また入口の扉を背にして、何事が起るかと、目をみはっている千二少年の顔!
ぎいーっ、ぎいーっ。
床下にあたって、歯車か何かが、きしる音!
「ううむ……」
と、新田先生はうなった。
ぎいーっ、ぎいーっ。
「あっ、床が……」
千二は、思わず驚きの声をあげた。
「しっ!」
新田先生が、叱りつけるように叫んだ。そうして、両眼を皿のようにして床を見つめている。
見よ! 床が、動いているのだ!
秘密室の床が、真中のところで二つに割れて、しずかに左右に分れていく。そうして、
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