藤村詩抄
島崎藤村自選
島崎藤村
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)心《こゝろ》無《な》き
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)風|勁《つよ》く
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「奚+隹」、第3水準1−93−66]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)まだ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
自序
[#ここから7字下げ]
若菜集、一葉舟、夏草、落梅集の四卷
をまとめて合本の詩集をつくりし時に
[#ここで字下げ終わり]
遂に、新しき詩歌の時は來りぬ。
そはうつくしき曙のごとくなりき。あるものは古の預言者の如く叫び、あるものは西の詩人のごとくに呼ばゝり、いづれも明光と新聲と空想とに醉へるがごとくなりき。
うらわかき想像は長き眠りより覺めて、民俗の言葉を飾れり。
傳説はふたゝびよみがへりぬ。自然はふたゝび新しき色を帶びぬ。
明光はまのあたりなる生と死とを照せり、過
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