イルに聞くところなり、昨日《さくじつ》の非を知りて明日《みやうにち》の是《ぜ》を期するは、信仰に入るの要緘《えうしん》にして、罪人の必らず自殺すべしとせざるは之をもてなり。罪の重荷は忘れざるによつて忘るゝを得べし、忘れたる重荷はいつまでも重荷なり。悔改《くいあらため》の生涯は即ち信仰の生涯なるか。
[#地から2字上げ](明治二十六年二月)
底本:「現代日本文學大系 6 北村透谷・山路愛山集」筑摩書房
1969(昭和44)年6月5日初版第1刷発行
1985(昭和60)年11月10日初版第15刷発行
初出:「女學雜誌 三三九號」女學雜誌社
1893(明治26)年2月25日
入力:kamille
校正:鈴木厚司
2005年1月27日作成
青空文庫作成ファイル:
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