ると、博士は持前の学者の冷静な態度を失はず、静かに答へました。
「いや、まだ持つてはゐません。なに、持たうと思へば、今すぐにも持たれる代物なんですからね。」
底本:「日本の名随筆 別巻18 質屋」作品社
1992(平成4)年8月25日第1刷発行
1997(平成9)年5月20日第3刷発行
底本の親本:「薄田泣菫全集 第五巻」創元社
1939(昭和14)年3月発行
入力:門田裕志
校正:大野 晋
2004年11月4日作成
青空文庫作成ファイル:
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