自然派のみに専領されてゐない広い世界を知らなければならない。
病院生活をして約一ヶ月になる。人から佐久間艇長の遺書の濡れたのを其儘《〔そのまま〕》写真版にしたのを貰つて、床の上で其名文を読み返して見て「文芸とヒロイツク」と云ふ一篇が書きたくなつた。
底本:「漱石全集 第十六巻」岩波書店
1995(平成7)年4月19日発行
初出:「東京朝日新聞 文芸欄」
1910(明治43)年7月19日
※底本のテキストは、直筆原稿(天理大学附属天理図書館蔵)による。
※ルビのうち亀甲かっこ〔〕付きのものは底本編集部によるもので、現代仮名遣いである。
(例)尤《〔もっと〕》もである
入力:砂場清隆
校正:小林繁雄
2003年4月1日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全2ページ中2ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
夏目 漱石 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング