恐ろしいあさましい悪夢に襲はれた。
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□精神が制御しきれない肉体!
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幸福なる疾病ではあるまいか!
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□人間的真実
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自然の真実。
社会的真実。
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□いのちはいのちなり[#「いのちはいのちなり」に傍点]、私はたゞそれをうたへばよろし[#「私はたゞそれをうたへばよろし」に傍点]。
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いのちのリズム、俳句のリズム、山頭火のリズム。
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□真実は[#「真実は」に傍点]生命なり。
生命は[#「生命は」に傍点]真実なり。
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十一月廿六日[#「十一月廿六日」に二重傍線] 曇。
暗い、寒い、小雪でもちらつきさうな。
いよ/\冬ごもりだ。
閉居読書。
しめやかな雨となつた、よい雨だが屋根が漏ることはうるさい。
あたたかい夜だつたがねむれない、酒気が切れたからだらう。
いよ/\アル中患者だ、私も俳人から癈人[#「俳人から癈人」に傍点]になりつつあるのだらう!
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□俳句性[#「俳句性」に傍点]――単純[#「単純」に傍点]。
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季題[#「季題」に傍点]が存してゐたのも十七音形態[#「十七音形態」に傍点]であつたのも。
飯がうまい、花がうつくしい……
水がありがたい、雲が好き……
みんな私の実感実情[#「実感実情」に傍点]である。
櫨紅葉[#「櫨紅葉」に傍点]がとても見事な色彩を持つてゐる、それに感動したら、それをうたへばよいではないか。
ビルデイング[#「ビルデイング」に傍点]でもヱンヂン[#「ヱンヂン」に傍点]でも同様である。
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□個を通して全は表現される[#「個を通して全は表現される」に傍点]。
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集団的なものは集団的に。――
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□感覚を越えて[#「感覚を越えて」に傍点]意志を現はさうとしてはならない、観念を強いてはならない。
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