(モ)][#二]彼[#(ノ)]人亡[#(ブト)][#一]。以[#(テ)][#二]此[#(ノ)]人[#(ヲ)][#一]代[#(フ)][#レ]之[#(ニ)]。彼[#(ノ)]魂魄必[#(ズ)]有[#(リ)][#二]保護[#(スル)][#一]焉。何[#(ヲ)]以[#(テ)]得[#(ン)][#レ]代[#(ルヲ)][#二]彼[#(ノ)]人[#(ニ)][#一]乎。特[#(ニ)]有[#(リ)][#二]正氣[#一]焉。彼[#(レ)]正氣憤然發[#(シテ)]而斃[#(ル)]焉。子其[#(レ)]維[#二]持[#(シテ)]正氣[#(ヲ)][#一]而行[#(ケ)]矣。正氣[#(ノ)]所[#(ハ)][#レ]存[#(スル)]一焉而已。三子者往[#(ケ)]矣。嗚呼正氣。誰[#(ヲ)]憚[#(ツテ)]不[#(ル)][#二]維持[#(セ)][#一]乎。
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(按)右は明治八年、翁私費を投じて私學校生徒を佛國に留學せしめたる時の送別の文なり。
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底本:「西郷南洲遺訓」岩波文庫、岩波書店
   1939(昭和14)年2月2日第1刷発行
   1985(昭和60)年2月20日第26刷発行
※「艦の16かく目の「一」が「丶」」は「デザイン差」と見て「艦」で入力しました。
※「「褒」の「保」に代えて「丑」」は「デザイン差」と見て「衰」で入力しました。
入力:田中哲郎
校正:川山隆
2008年7月10日作成
2009年9月1日修正
青空文庫作成ファイル:
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