、かかる狂信者を、どうすればいいのか? どう出来るのか?
そして、すべての宗教は、その教義をドン詰りまで追い詰めて見れば、みなかかる狂信である。のではないか。
それからすべての理念も、そのシステムをトコトンまで信じ守る人にとっては、かかる狂信に変わらない。のではないか?
そして結局に於いて、かくの如き、狂信の域にまで達したイデオロギー又は勢力が現世を動かしているのではないか?
人に話すべき話では無いが、近来、自分を非常に打ち、考えさせた話であった。
底本:「三好十郎の仕事 第三巻」學藝書林
1968(昭和43)年9月30日第1刷発行
初出:「三好十郎著作集 第61巻」三好十郎著作刊行会、非売品
1966(昭和41)年5月17日発行
※川俣晃自による底本の解説によれば、この作品は、1940(昭和15)年10月18日の日記の後半から、採録されたものです。
入力:富田倫生
校正:伊藤時也
2009年4月13日作成
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