オたり、それからその後いろんな男の人と何やかやあって、そいでみんな失敗した人なのよ。それが乞食同様になってあなたをたよってきた。そしてここに住みつきたいと言ったそうじゃありませんか。よしんば、それをあなたが、あなたのおかみさんにしてしまったって、喜こぶ人こそあれ、どこからも何も言う人はない筈じゃありませんの。それをあなたはなぜ、横田なんぞに連れて行かせてしまったの。あなたは全体、なんですか?
金吾 敦子さま、もう何にも言わねえで! 俺あつらいです、俺あつらいです。
敦子 何がつらいの? お豊さんも私と同じようなことをそう言って、やれやれ、これで金吾さんのためにもいいことがおきるずらと喜んでいたのよ。あなたは一体男じゃないの?
金吾 ……(怒り泣きに泣いている)
敦子 それにね、春子さんという人は――私はあの人のことはもう切っても切れない大好きなんだけど、あの人はバカで、ホントに平凡なつまらない人なのよ。百人女が居れば、八十九番目位の、ホントに平凡な人なのよ。それをあなたは金吾さん、ムヤミとあの人のことを思ってるもんだから、とんでもなく立派な、自分なぞには及びもつかない女の人みたいに思っ
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