ノなって、涙声で怒りだす)ちょ、ちょっと、もうよして! もうよしてよ春子さん! あなたと言う人は、まあ、なんてえ人なの! そうやって、ホントに――笑ったりして、それが、どうしておかしいの!
春子 いえ、おかしいわけじゃないんだけど、あんまり――
敦子 春子さんの馬鹿! あなた、ホントの馬鹿になってしまったんじゃないの? いくらなんでも、あんなまるで神さまみたいな敏ちゃんにまで、そんなイヂらしい思いをさせて、よくもまあ、あなたは平気でやってこれたのねえ?
春子 でも敏行が、寄り付かないんですから――
敦子 敏行さんは、あれはもう悪漢よ。話にゃならない。私の言うのは、あなたが、どうしてそんな事になるまでイケボンヤリと坐っていたのって言うの、食べるものが無いなんて――なぜ今まで私にだまっていたのよ? それを思うと、あなたが憎らしくなる。
春子 だって、これまでだって、敦子さんにはお世話になりすぎているんですもの。そうそう言えはしないじゃありませんか。……悪かったら、ごめんなさいね。それにもうすこし待ったら、もうすこし待ったらと言う気があったのね。いえ、敏行のこと。そりゃ、セメント山なぞに手を
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