はならない。個人主義という広い名の下に、いろいろな思想を籠めておいて、それを排斥しようとするのは乱暴である。
無政府主義と、それといっしょに芽ざした社会主義との排斥をするために、個人主義という漠然たる名をつけて、芸術に迫害を加えるのは、国家のために惜しむべきことである。
学問の自由研究と芸術の自由発展とを妨げる国は栄えるはずがない。
底本:「日本の名著 42 夏目漱石 森鴎外」中央公論社
1974(昭和49)年9月30日初版発行
入力:関和広
校正:柳沢成雄
2002年10月12日作成
2003年6月22日修正
青空文庫作成ファイル:
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