[#「木+賣」、第4水準2−15−72]出《ひぎょくとつぜんはこをひらきていづ》。瑩光明徹点瑕無《えいこうめいてつてんかなし》。金龍山畔波濤起《きんりょうさんはんはとうおこり》。龍口初探是此珠《りょうこうはじめてさぐりしはこれこのたま》。」これは抽斎の亡妻の兄岡西玄亭が、当時|喜《よろこび》を記した詩である。龍口《りょうこう》といったのは、『医心方』が若年寄《わかどしより》遠藤但馬守|胤統《たねのり》の手から躋寿館に交付せられたからであろう。遠藤の上屋敷は辰口《たつのくち》の北角《きたかど》であった。
その四十四
日本の古医書は『続群書類従《ぞくぐんしょるいじゅう》』に収めてある和気広世《わけひろよ》の『薬経太素《やくけいたいそ》』、丹波康頼《たんばのやすより》の『康頼本草《やすよりほんぞう》』、釈蓮基《しゃくれんき》の『長生《ちょうせい》療養方』、次に多紀家で校刻した深根輔仁《ふかねすけひと》の『本草和名《ほんぞうわみょう》』、丹波|雅忠《まさただ》の『医略抄』、宝永中に印行《いんこう》せられた具平親王《ともひらしんのう》の『弘決外典抄《ぐけつげてんしょう》』の数種を存す
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