らば、吾々は非暴力の宣誓に不忠實である。
若し吾々が吾々の綱領を信ずるならば、吾々は英國人が確かに武力に從順であるやうに、愛情の力にも從順であることを信じなければならぬ。これを信ぜざる者にとつては、立法會議は數世紀に亙る彼等の重苦しい屈辱の要領を學ぶ學校、若くは、恐らく世界が未だ嘗つて目撃しなかつた急激な流血革命を學ぶ學校である。私はさういふ革命に加はらうとは思はない。私はそれを促進するための道具になりたくない。卑見によれば、當然の歸結として非協同を伴ふところの非暴力か、妥協的な協同――即ち障碍を伴ふ協同への復歸か、そのいづれか一つを選ぶべきであると思ふ。
[#天から3字下げ](一九二二年三月九日「ヤング・インデイア」紙所載。)
底本:「ガンヂーは叫ぶ」アルス
1942(昭和17)年6月20日初版発行
初出:「ヤング・インデイア」
1922(大正11)年3月9日
入力:田中敬三
校正:小林繁雄
2007年4月30日作成
青空文庫作成ファイル:
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