掛けを有たねばならぬ。そして、手で紡ぎ、手で織つたもののみが印度の製品と考へられてよいのである。過渡期には、あなた方はただカデイだけを豐富に手に入れ得るに過ぎない。あなた方はそれにあなた方の趣味が許し、又はあなた方の趣味が必要とする裝飾をそれに附加へることが出來るのである。そして若しあなた方が二三ヶ月間、粗末なカデイで滿足するならば、やがてあなた方は嘗つて世界の羨望とその失望の的であつたところの昔の立派な、美しい模樣の着物を手に入れることが出來るであらう。六ヶ月の間耐へ忍んでゐるならば、吾々が今日藝術的と見做してゐるものは、吾々がそれを見誤つてゐるので、眞の藝術は形式に重きを置くばかりではなく、形の背後にあるものにも重きを置くものだといふことがきつと分つて來るであらう。世には生命を殺すところの藝術もあれば、生命を與へるところの藝術もある。西歐又は極東から輸入された立派な織物は、文字通りに私たちの幾百萬の兄弟※[#「姉」の正字、「女+※[#第3水準1−85−57]のつくり」、228−2]妹を殺し、數千人の私たちの愛する※[#「姉」の正字、「女+※[#第3水準1−85−57]のつくり」、2
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