]. があるが、ともに西半球北米の地に花さく宿根草である。そして右ジャコウソウモドキは園芸植物となって我国にも来り、時々市中の花店へ切り花として出ていた。石井勇義君の『原色園芸植物図譜』にはその原色図版がある。
 上の『山海経《せんがいきょう》』にある薫草は、蓋し零陵香の一名なる薫草と同じものであろう。またこれは※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]草ともいわれる、すなわちクチビルバナ科のカミメボウキ(神眼箒の意)で Ocimum sanctum L[#「L」は斜体]. の学名を有し、メボウキすなわち Ocimum Bacilicum L[#「L」は斜体]. と姉妹品である。

[#「ジャコウソウ(Chelonopsis moschata Miq[#「Miq」は斜体].)写生の名手|関根雲停《せきねうんてい》筆、牧野結網《まきのけつもう》修正」のキャプション付きの図(fig46820_30.png)入る]

  狐ノ剃刀

 キツネノカミソリ、それは面白い名である。狐も時には鬚でも剃っておめかしをするとみえる。それからこのコンコンサマが口から火を吹き出すこともあれば、また
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